人手不足に思うこと

日本はこれから深刻な人手不足に陥るようです

本当に不足しているのでしょうか

本当に不足しているのはなんでしょうか

人手不足だから海外から呼ぼう

ガイアの夜明けで人手不足がテーマになっていました

海外から労働力の供給を受けようというのです

取材されていた方々は素晴らしい姿勢で尊敬しますが

なんだか釈然としないのです

日本で働きたいといつまで思ってもらえるんだろうか?と

本当に足りないのは、欲しいのはなにか

さんざん言われていることですが

欲しいのは労働力ではなくて「低賃金で文句なく働いてくれる都合のいい人」

なのではないでしょうか?

ガイアの特集ではモンゴルの平均月収が5万円とありました

これなら日本の低賃金でも魅力的でしょう

ですがすでに韓国の方が魅力的とみなされているそうです

理由は簡単で給料が高いからだそうです

もう日本の負けが見えてきました

「外国人は勉強熱心」 じゃあ日本人は?

外国人を受け入れた企業では「外国人は勉強熱心」だと絶賛していました

裏を返すと「日本人は勉強熱心ではない」ということです

私も勉強熱心ではありません。ただし本業である会社員の範囲では、です

勉強しても報酬の改善につながらないからです

「勉強熱心な外国人」の方には明確な動機があります

勉強すれば報酬が上がるのです

日本語検定に受かれば給与体系が日本人と同じになる、というように。

その約束が履行されないとして、それでも「勉強熱心な外国人」でいるでしょうか?

報酬が上がるなら目の前にいる日本人だって勉強熱心になるんじゃないでしょうか?

金銭以外の報酬とは

管理職になると毎月手取りが下がる

信じられないでしょうか結構一般的のようです

もちろん年収で言えば上がります

しかし少なくとも私の勤務先ではせいぜい微増であり、

代わりに仕事量が激増するということが分かっています

「昇進は仕事と報酬が釣り合っていない。ゆえに魅力的ではない」

これに対して私は役員クラスからこんなことを言われました

でもやりがいはあるでしょう、と

「でも」ってなんだよ

非常にひっかかりました。「でも」ってなんだよと

「仕事と報酬が釣り合っていない」の部分は認めたことになります

私は営業職です

営業は割に合わない仕事は断るのが基本です

仕入れに100万円と作業費もかかるのに粗利が100円じゃ怒られます

なぜ社内だとその理屈を軽視できるのか理解できません

やりがいは与えられるものではない

そしてやりがいは自発的に感じるものです

断じて人から押しつけられるものではありません

ましてや、さも報酬のひとつであるかのように言及するべきではありません

そういうなら就業規則に「やりがいも報酬とする」と記載すべきでしょう

「昇進試験」の壮大な勘違い

昇進の打診を断ると「昇進試験を受けさせられる」という信じがたい事態が発生します

試験ってどういうことでしょうか

試験は「志望者」と「実力を査定してジャッジを下す人」がいて初めて成立します

志望していないのだから試験は成立しません

志望者がいない大学は閉校になるのです

志望者がいない管理職試験は廃止にするべきでしょう

人を大事に「せざるを得なくなる」

そんな弊社では離職率が上がってきました

そうはいっても「まだ」ブラック企業ではありません

しかし「良い会社」と「悪くなっている会社」は両立します

職場環境についてのアンケートが実施されましたが活用されるかは分かりません

ひとつ言えるのはこれからは人を大事に「せざるを得なくなる」ということでしょう

そしてそれは「人手不足」が大きな要因になっていると考えます


トラック運転手不足の2024年問題というものがあるといいます

消費者としては多少の不便を被るでしょうが

誰かの滅私奉公と引き換えの便利なら捨ててしまえばいいのです


ここ数年でモノを捨てるようになって気づいたのです

捨てて困るものはほとんどありません

捨てたことさえ忘れます

意外と慣れるもんですよ


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